SCIとは
SCIは、世界約35カ国に支部を持つ国際的な平和団体です。各国のSCI支部がそれぞれ独自のプロジェクトを持ち、ワークキャンプ、長期ボランティア等の活動をしています。年間約300ヶ所で開催されるワークキャンプなどのボランティア活動を通じ、共に生活しながら様々な立場の人々が互い理解を深め尊重しあうことを学び、世界平和の実現に寄与することを目的としています。
■ SCIの歴史
SCI(サービス・シビル・インターナショナル:Service Civil International)は、1920年、第一次世界大戦後のヨーロッパに生まれました。長年続いた悪夢のような戦争のため、当時のヨーロッパはいずこも廃虚と化していました。愛児を、夫を妻を、そしてなつかしいふるさとの山河を失い廃虚 にぼう然と立ちすくむ人々は「もう二度と戦争をしてはならない」と誓いました。多くの平和のための会議が開かれ、議論が戦わされました。しかし、万言がつ いやされた後に、こうした試みも次第に時と共に下火になってゆきました。スイスの名もない技術者で平和主義者だったピエール・セレゾールはこうした中にあって、言葉や話し合いの中からは本当に強い、建設的な平和は生まれないと いうことを深く反省しました。そこで彼は友人の助けを得て、大戦中に独仏軍が激しい戦闘を行ったために完全な廃虚と化したフランス北部のエスヌスという小 さな村に、各国から呼びかけに応じて集まった人々と共にキャンプを開き、黙々と村の再建作業のために働きました。ドイツ人と見れば黙っておれず、悪口をい い、石を投げた村の人々も、深く罪をわびる気持ちと堅い平和への意志を持って働くドイツの青年を見て、根深い憎悪も次第に消えて行きました。
ピエール・セレゾールとその仲間が投じたこのささやかな実験の一石は心から平和を求めるヨーロッパ各国の人々の間に大きな反響を呼びました。そしてこの時 以来 「Peace not by words but by deeds(言葉より行動によって平和を)」のもとに、この運動の火は第二次世界大戦の戦火にもめげず、世界の平和を愛する人々の心の中に燃え続けてきた のです。東西冷戦時代にも政治体制とは関わりなくいろいろな国で東西の人々が集い、共に汗を流しながら相互理解を通して平和への思いを語り合ってきました。

■ 目的
『国籍、人種、階級、宗教、性別、信条などの違う人々が建設的な共同作業の場としてのワークキャンプを通し、共に生活をすることによって、お互いの文化、習慣、価値観の違いを理解し、尊重することにより、社会的な障壁や心のなかにある偏見、憎悪等を打ち破り、人々が平等に、幸せに生きられるような新しい考え方、生き方、世界観を各々が創造し、実践していく。』